≪雪のお話し≫



今回は、北陸に降る『雪』についてです。

前回の積乱雲やカミナリの発生はおわかりいただけましたか? 夏場は陸地で発生することが多いのですが、冬場は・・・?
北陸では、積乱雲の発生は11月と12月が一年の内で最も多いのです。
それでは北陸・日本海側での降雪について勉強しましょう!

冬場の積乱雲はどこで発生する?

日本海には暖流(海水温10度くらい)が流れている。そこに中国大陸から思いっきり冷やされた寒気(−30度くらい)が迫ってくると日本海上空で積乱雲が発生・発達する。天気予報でよく言われる縦長の等圧線、冬型の気圧配置になった時の状態。
夏の積乱雲は上空1万メートルくらいまで高く発達するが、日本海で発達する場合は5千メートルくらいの高さにしかならないらしい。その雲が南下し北陸の平野部から山間部に雪を降らせる。
日本海側にあるスキー場では、標高(1000〜1500メートル)が高くなくても雪が降るとガスったりして視界が非常に悪いことがある。 

雨? いや雪の降るメカニズム



雲の中には、氷の結晶と−15度くらいでも凍らない水滴、過冷却の水滴が存在している。氷晶になるには核が必要で、一般的には地上からの塵がその核となっている。
だんだん大きくなった氷晶は、落下して過冷却の水滴にあたると、水滴は瞬間に凍らされ”雪の結晶”を作る。
融けずにそのまま地上に達すると”雪” 気温が高ければ当然、”雨”に。  夏でも上空5000〜10000mの雲の中では”雪”が存在しているのですよ(10月『雷雲』のお話し最終項目)

福井市の最高気温が5度以下になると平野部でも降雪になるようです。

雪の”核”がもうひとつ!?

10月にも全国的に降りそそいだもの! そうです、『黄砂』。冬場にこの黄砂がよく観測される。
雨が降った後、しばらく停めておいた車のワイパーを動かしたとき雨水が濁っている、というご経験はありませんか??
特に北陸では、黄砂が氷晶や雪の核となることが多く春の雪解け時期になると雪の表面がまっ茶色になるほど。
スキーやスノーボードでこの上を滑るとワックスをしっかり塗っていても滑走性が非常に悪く、いやいや逆にブレーキがかかってしまう状態になる(>_<)  なんとかならないものだろうか??


というわけで今回の『雪のお話し』はおしまい。雪は真っ白ですご〜くきれいですが...大きな害にはならないでしょうけど、お子さんはついつい食べてしまうのでご注意くださいね!   by Egao
では次回の更新ページは・・・  なんだっけ??


最後までご覧いただきありがとうございました。ついでに素材・写真集でも見ていって下さいな。

このページで使用した背景画像や雪アイコンは、『木陰のおもちゃ箱』さんの素材を利用しています。素敵な素材が揃っていますよ(^^♪


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